毎月はじめに発行している「ゆりかご園だより」には,コラム欄と今月の予定などの欄があります。 その中から矢島園長が書かれているコラムを毎月掲載します。 |
'02年03月 |
全国私立保育連盟が発行している保育通信2月号の”ことばの散歩”に次の 文が紹介されていました。 私はこの中の”子どもは知らなかったら間違える権利がある。”のところに目が止まりました。子どもたちは大人からちゃんと伝えてもらっていなくて、まだ知らないから間違えてしまうのに、大人から大きな声でおこられたり、「ダメよ」の目でみられてしまう。 |
'02年02月 |
去る1月11、12日に開きました「これからの保育園はどうなるの?どうするの?」2日連続学習会への参加、おつかれさまでした。
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'02年01月 |
2002あけましておめでとうございます。 『昨年は”ひとりひとりの命を大切に”という言葉がむなしく感じる一年でした。何を振り返り、何に向かって歩めばよいのか。今年も子どもたちとのひととき、ひとときをかみしめながら過したいと思います。』とは今年の年賀状の言葉です。この様に書きながら高田敏子さんの詩を味わっていました。 ふりむく
* 私たちは「戦争」と「科学の進歩」の20世紀、日本の「高度経済成長期」の頃や「IT革命」に振りむいています。そして今、たくさんの失業者や自殺者をうみだしている社会をみつめています。子どもたちのまわりを見渡せば、幼児虐待、少年犯罪、学級崩壊の問題をかかえています。 あの9月11日の連続テロ事件、それに対するアフガン攻撃は私たちの21世紀にかける夢や期待を裏切ってしまいました。 * この暗くて、悲しくって、不安な気持ちを明るくて、楽しくて、夢いっぱいにしてくれるものはいったい何でしょう。家庭や保育園、職場の中で、このことを考え、実行する一年でありたいと心からねがっています。 |
'01年12月 |
12月に入ったとたん、急に気ぜわしさが増してきます。ふと、茨木のり子さんの詩が目にとまりました。 12月のうた
12月だけでなく、昨年も、今年も1年を通じて、何だか国内、国外から飛び込んでくるショッキングなニュースに追いまくられ、心がうばわれていたように思います。 「大事な感性を失っていませんか、1番身近で大切なものを落していませんか」と、茨木のり子さんの声がきこえてきます。 |
'01年11月 |
あと、いくつ寝ると「熱燗パーテイー」と1ヶ月以上も前から計画、準備を着々とすすめておられるおやじの会の方たち。 玄関に大きくかかげてあるメニューのお知らせは見るだけで食欲をそそります。 4月から美瑛に単身赴任のkとーさんは「大雪山おでん」、Sさん、Oさんは本場仕込みの「水ぎょうざ」、総料理長を称するS村とーさんの「絶品料理」、ソムリエN口とーさんのカクテルなど。年々、この「あつかんパーテイー」にかけるおやじたちの味と情熱に深まりを感じます。 その昔、S間とーさんが東北仕込みの煮込みうどんをつくっておられた姿を思い返しながら、後に続くおやじたちがその伝統を受けつぎ、ゆりかごの楽しい行事として定着させておられることは嬉しいですね。そういえば、去る18日の「食」を考える会の時に、おやつづくりをしておられたのもM坂、K林とーさんでした。 料理をつくっている男性の姿を見るのはレストランや料理店だけでなくて、日常家庭の中で男の人もお料理をつくっているんだという姿をぜひ子どもたちに見てもらいたいと思います。男の人も女の人も女の子も男の子もみんな楽しく食事をつくること。そしておいしく食べること。これぞ、今子どもたちに伝えたい貴重な文化の一つではないかと思います。 |
'01年10月 |
ある幼稚園で、いつも友だちにやられてばかりいる子どもがおかあさんに「やられてばかりいないでやり返しな!!」といわれたからやり返したと言ったという話。 『いつもやられっぱなしの子の親の気持ちとしてはわかるけれど、“やられたから、やり返すのでは、問題は繰り返しで進展が無い”と思う。教師として、子どもたちにどう伝えたらいいのか』と悩んでいるというのです。 この幼稚園の先生から相談を受けた方が私に「先生は“やられたら、やり返す”という事をどう思いますか?」と質問してきました。テロ事件の直後だったので、そのこととダブらせながら、私はとっさにこう答えてしまいました。 『“やられたら、やり返す?”ブッシュ大統領でさえ、そうだから?今、子どもたちはどこを見て育つのでしょう。何にあこがれて育つのでしょう。大人社会の乱れがそのまま、反映してしまう。手のつけられないむなしささえ感じる日本や世界情勢ですね。でも、自分の身の周りの小さな場で実践するしかありません。相手はどうしてやる気になったのでしょう?必ず動機はあるはずです。友を痛い目にあわせるのはいけないこと、生命を奪うことはもっと悪い。でも、そのところだけ見て「やり返しなさい!」と教育者はいうでしょうか?やった子の心にも向き合い、やられた子の心とも向き合って、どうしたら繰り返さないようになるかをまわりの子の意見をききながら教師と一緒に考えることだと思います。この場合、やる子の動機ケースバイケースで、ワンパターンじゃない。解決策もケースバイケース。そこを見定める能力を教師は磨いていきたいと思います。』 いかがでしょうか。みなさんはどう答えられますか? (らくがき帳もしくは、yurikago@geocities.co.jpまでご意見ご感想およせください。<管理人) |
'01年09月 |
虫の声や秋風にふと心が動く9月を迎えました。子どもたちの心は運動会に少しずつ向き始めています。 運動会に向う時期やその当日に、子どもたちはこれまでいろんな姿をみせてくれました。おとうさんからマラソンは一番にと期待されておなかが痛くなってしまった子。一番になりたい友だちを気づかって常に2番になる子。よーいドンの合図にもとなりの子と顔を見合ったまま前に進まない子。隣の子と一緒に仲よく走るのを楽しむ子。ゴールでない方向に走っていく子。リズムに合わせてかわいくおどっている先生の姿に見とれている子。何故かまんなかでひっくりかえって寝そべっていたい子。とにかく広いところをグルグル動きまわっていたい子。毎年、子どもたちは、精一杯の自分を見せてくれます。 月令や年令毎に身体の動きがどの様に育っているのか、日頃の保育の中で遊びや散歩や生活を友だちと一緒に体験しながらどんな力が育っているのかを見ていただくのが、ゆりかごの運動会です。 出来栄えのよさだけでなく、その日、その時々の子どもの心の動きも同時に感じとっていただきたいと思います。子どもの姿そのままにお楽しみいただければ嬉しいです。 |
'01年08月 |
天気も上々で、大盛況だった夏まつり。実行委員のみなさんごくろうさまでした。準備から当日までご協力くださった父母の会、おやじの会のみなさん、 ありがとうございました。焼とりコーナーに新しいおやじ参加でよかった!の声もきかれます。 今年の夏祭りは例年と違ったところが3つありました。さて、何でしょう?1つは前売券 2,500円-> 2,000円にダウン。次にたこ焼器がおニュー。(こ * 学童クラブのキャンプやその他の行事と重なって淋しい夏まつりになるのではと案じていましたが、卒園児たちがなんと70名も来てくれました。見上げる * さて、ゆりかごの夏まつりはいつ頃から始まったのでしょう?ビールパーテイーの収益金で、全国の保育合同研究集会に職員と父母の代表を送ろう。そし * 今年は父母の会からあひる組のYちゃんのお母さん、職員会からさくらんぼ組のSせんせいが神戸で開かれる全国集会に参加されます。「これからの保育園 |
'01年07月 |
昨日のこと、スーパーの駐車場で車にいたずらをしている男の子に「◯◯!!」と、トーンの高いお母さんの声が飛んできました。その男の子は呪文のように「ゴメンネ、ゴメンネ、ゴメンネ...」を連発していますが、あまり反省の様子は見られません。この家庭では「ゴメンネ」と言うだけで許されているのでしょうか。そばにいたお父さんは知らん顔です。この様子をみていて、ついこの間のりす組(4才児)のクラス別こんだん会の話を思い出しました。 *
「子どもをよく怒っているよ」というお母さんの話やあるお父さんが最近、本気で娘を怒ったという話を聞きました。近頃お父さんの本気で子供を叱る姿が少なくなってきているので、その迫力ある内容に身を乗り出して聞き入りました。その怒り方はともかくとして、「このような言動を子どもにぜったいやってもらいたくない」ということを本気で、真剣に子どもに伝えることは大事なことです。たとえ、自分の子どもでなくても。生命(いのち)にかかわること、人の心を傷つける行為など。これは人間としてやってはならないことなんだ、言ってはならないことなんだということはどんなに小さい子どもであってもその子がわかるような言葉で、態度で伝えていかねばと考えています。毎日のように、ダラダラと文句を言っていても子どもの耳に、子どもの心に届きません。 *
60年も昔、私の子どもの頃、「この世の中で恐いものは地震、雷、火事、おやじ...」が相場でした。3才の時、左の腕がはずれる程、父に叱られたことを覚えています。大勢のお客さまの前でやってはならないことをしたのでしょう。でも、不思議とそのことで父をうらんだり、にくいと思ったことはないのです。「世のおやじたちよ、怒りなさい」と言っているのでなく、子どもたちに伝えていくことは何なのかを一緒に考えたいのです。 |
'01年06月 |
時々、事務室に入ってくる子どもがいます。めずらしい、「モノ」がいっぱいあるらでしょう。別に「モノ」に興味がなくても何かをうったえたい子も来ます。何かを聴いてもらいたい目です。こう言ってるのかな?あヽ言いたいのかな?とその子の片言をこちらも真似て口に出してみるのですが、ハズレていることが多いのです。わかってもらえないもどかしさをきっと感じていることでしょう。 * 大人でも、子どもでも「しゃべるのは得意」だが「人の話を聴くのは苦手」という人はたくさんいます。私もその典型で、どうしたら「聴き上手」になれるかと今、真剣に考えています。長年、子どもと向い合う仕事をしてきて、これができないという のは深刻です。子どもの声を聞いても、子どもの声にならない「おもい」を聴かない でいて、どうして子どもの育ちを感じることができるでしょう。語ることができるで しょう。恥かしい限りです。 * 一人の子どもの「おもい」と「うん、うん」と聴いて、わかってあげられる友やせんせい、親やまわりの大人がそばにいたら、その子はうんと楽しい気持になれるのに。大人の「ことばの洪水」に追いまくられている子どもたちは、「おしゃべり上手」になるのか、「聴き上手」になるのか。 「聴いてもらう」ことで自分が育ち、「相手を聴く」ことで相手が育つ。「ねえね え、きいて、きいて」と子どもはきっと育ちたがっているのでしょう。 |
'01年05月 |
ここ数年、「人とのかかわりの中で心豊かに育ち合おう」を園目標にかかげてきました。今年度は「心豊かに…」にも通じる身近な「食生活」にしぼってみました。 |
'01年04月 |
最近,ある方から一冊の本をいただきました. |