毎月はじめに発行している「ゆりかご園だより」には,コラム欄と今月の予定などの欄があります。 その中から菅野園長が書かれているコラムを毎月掲載します。 |
|
この1年を振り返って、子どもの成長を語ることの多い次期になりました。 |
|
先日、0才児クラスの保育参観が行われました。子どもたちがのびのびと遊んでいる様子を、狭い保育室のカーテン越しに見ていただきました。 |
|
新しい年おめでとう! |
|
ホテルの朝食バイキングを利用した時のことです。ふと、18、19歳くらいの男の子2人が選んだばかりの皿に目がいきました。 |
|
最近読んだ2冊の本。どちらも「キレる」というコトバがでてきました。 一冊目は『子どもとメディアの“新しい関係”を求めて』(子どもとメディア研究会)という本。その内容を少し紹介しますと・・・“人間らしい心”は前頭葉の発達と高い関連性があり、それは幼児期のじゃれあいや取っ組み合いといった身体接触を伴う活動を通じて成熟されていくんだそうです。テレビ・ビデオ・テレビゲームといった右脳に視覚的刺激を与えるメディア商品が氾濫している今日では、子どもたちは音声言語を使ったコミュニケーションを通じて左脳の言語野を発達させる機会を奪われ、自分の感情を適切に制御できずに「キレる」かたちで自分の感情を表出する状況を生み出してしまう・・・ということです。 身体とからだで触れ合いながら育まれていくような濃い人間関係が非常に大切だということです。 もう一冊は『「荒れる子」「キレる子」と保育・子育て』(かもがわ出版・宮里六郎著) 「荒れる子」「キレる子」に不足しているのは、自分のことが好きだという自己肯定感や自分の思いどうりにいかなかった時に自分の感情や行動をコントロールできる「自己コントロールの力」なんだそうです。 1〜2歳の子どもは、「イヤイヤ」にはじまる“だだこね”や「ジブンデ」「友だちとの物の取り合い」などが激しい時期です。大人の手を焼かせることがありますが、「ゴネてもあなたのことは大好きよ」という大人の支えで、自己主張することが気持ちを切り替えたり立て直すそういう力につながっていきます。 3〜4歳になると、自己主張しながら自分の気持ちを静めていくという自己抑制の力をつけていきます。自己主張と自己抑制の折り合いをつけていくのです。それには楽しくあそべる友だちが大事で、他の子とイメージやつもりを共有する“ごっこあそび”が大きな意味をもつのです。 子ども時代を豊かに過ごす・・・あたりまえのようなことが難しくなってきているのかもしれません。 人間らしい心を育てる大切な時期だからこそ、子ども一人ひとりの気持ちを受け止めたい、寄り添いたい、余裕のある保育をしたい、そういう思いを保育士はもっていますが、現実はキビシイ。 詰め込むだけの待機児童対策にもハラが立つけど、30年以上も改善されていない保育士配置の最低基準をなんとかしなきゃ。 現在、実行委員の皆さんが中心となって取り組んでいる署名。保育予算・・・ほんと増えて欲しいですね。 |
|
めでたく30年に
35年前、生後間もない赤ちゃん3名と保母1名で始まった"ゆりかごの家共同保育所"。「0才〜就学前までの一貫した保育を」「理想の保育園を作りたい」という親や職員たちの願いから、5年後に定員110名、職員20数名の認可保育園になりました。 |
|
子「先生、縄とびとべると思う?とべないと思う?」 その子の顔を見れば、とべることは一目瞭然ですが、あえて「とべないと思うナ」とこたえると、 子「ハズレ!見ててよ。とぶから」ととび始めます。 嬉しそうに縄とびを披露してくれるぞう組の子たちが増えてきました。1人がとぶと、とんだ数を数えてもらいたい子が次々ととびだし、その場からなかなか離れられないほどです。 9月15日は運動会。運動会のとり組みをとおしてどんな力を育てたいのか・・・各クラスで話し合われているところです。 「やってみたい。」「できるようになりたい。」という気持ちのふくらみ方は、皆同じというわけではありません。ひとりひとりの思いを受けとめつつ、「目標に向かってがんばる」「ちょっとニガテだナーと思うことにも挑戦してみる」といった心の育ちや、友だちのがんばりを認め合える集団としての育ちを大切にしたいと思います。 「できる」「できない」の結果ではなく、そのとりくみの経過が重要だととらえているゆりかごの運動会。子どもたちの『みてみて攻撃』につき合いながら暖かく見守ってくださいね。 ※卒園児、おじいちゃんおばあちゃん…お待ちしていまーす。 |
|
夏祭りお疲れ様でした。今年はお天気が今ひとつでビールの消費量が例年より少なく、売り上げが心配でしたが、19万ほどの利益がありました(会計報告は夏祭りニュースでお知らせします。)準備や売り子、後片付け等を手伝って下さった方々、売り上げに貢献して下さった方々どうもありがとうございました。 学校が夏休みに入り学童の行事が重なったようで"いつもより少ないカナー"と感じた卒園時親子ですが、今年目立っていたのが地域の方たちの参加です。「東京から孫があそびに来たので連れて来ました」「一般の者も参加していいんですか?」「にぎやかで楽しそうですね」「たくさんのお子さんを連れて散歩している様子よく見かけますよ」「何かお役に立てることがあればおっしゃってくださいね」・・・いろんな方たちに声をかけていただきました。(子どもたちの大好きなユウくん<お向かいの犬です。>の家の方も来てくださいました) あそびコーナーは大にぎわいで、子どもも大人も楽しんでいただけたようで嬉しいです。 近くにいながらなかなかお顔を合わせる機会がないのですが、こうした行事の度にゆりかごは地域の方たちに支えられているナーと実感します。今後もいろんな形でつながりを深めていきたいと思っています。 |
|
先日のプール組み立て&遊具ペンキ塗りに、10人のお父さんと保育士の卵1名(昨年度土曜日に時々ボランティアできていた三藤先生)が参加してくださいました。暑い中、子供たちの喜ぶ顔を思い浮かべながらせっせと作業して下さりました。ありがとうございます。 プールはアルコールでの"お清め"(?)も無事済ませ、これから迎える本格的な夏を思う存分楽しめそうです。 偶然にもこの日、おやじの会OBの集まりがありました。中には8年振りにお会いするおやじもいて思い出ばなしに花が咲き続けたのでした。「おやじたちは、子育てになかなかかかわれない、もう少し口も出そう。手も出そうじゃないか。」と'88年に結成されたのが"おやじの会"、いまではゆりかごになくてはならない存在です。 結成当時は"ただの酒飲みの会"ではないかとお母さんたちから白い目で見られたようですが、「飲んでばかりいるのがおやじの会ではない。子供たちのためにできることを!」と初めに行ったことが園内の修繕だったそうです。全身粉だらけになりながら床にサンドペーパーをかけたことをなつかしそうに話していました。(この時階段の手すり等に塗ったペンキの色は緑色。翌日登園した私たちは目がテンになりましたが) 現役もOBも、「子供たちのために」というおやじたちの思いは同じなのです。 OBのKさんがこうおっしゃっていました。「オレの夢はゆりかごに孫を入園させ、"じじいの会"をつくること。送迎など自分の子の子育ての大変な面を支えたい。じじいたちが子供たちのためにやれることをさがしていく。」 ゆりかごに"じじいの会"ができるのも装遠い未来ではないかもしれません。。 |
|
子どもの体のおかしさが指摘されるようになってずい分経ちます。子供たちの夜型の生活リズムがすすみ、健康状態の悪化は深刻だといわれています。 現に、園でも朝からあくび、「お腹すいたー」の声がしばしばきかれます。夜遅くまで起きていて、朝食をしっかり食べられなかったのでしょう。 朝ごはんは体温をあげてからだや脳にエンジンをかけたり、脳の大切な栄養になったりします。お昼ごはんまでのエネルギーをたくわえたり、野菜や果物は体の調子を整えるのに必要です。 午前中、散歩に出かけても帰る足どりに「疲れ」が見られます。"昔はもっと頻繁に遠出散歩にいけたよな〜"といった保育士のつぶやきも・・・。車社会になり、歩く経験が少なくなってきているのもあるのでしょう。 今年度の園目標「たのしい食生活を考えてみませんか」をいろんな視点で話題にしていけたらいいですね。 |
|
新年度がスタートして一ヶ月が経ちました。子どもたち、父母、職員それぞれ新しい場に慣れてきた頃でしょうか(私はまだですが(^^ゞ)。新しく入園してきた子どもたちの中には環境の変化からか体調を崩しネツをだす子も多く、父母の皆さんの不安は大きいものだと思います。 子どもと保育士、父母と保育士、子どもと子どもの新しい関係づくりからはじめ、保育園での生活が親子共々心安まる場になるようつとめたいと思います。 さて、クラス懇談会(さくらんぼは家庭訪問)で話題になったと思いますが、今年度の園目標は「たのしい食生活を考えてみませんか」です。 おや?どこかで聞いたような・・・そうです、昨年度も同じ目標でした。一年間各クラスでいろんな取り組みをしてきたと思います。“たのしい”のとらえ方は人によって様々で、「叱らないで食事をしよう」「素材はどうであれ食べてくれれば」といった声もきかれました。 “食べ物通信”5月号をひらいてみると−−− 「子どもの健康に赤信号」「骨がもろくなっている子ども・大学生」「広がる生活習慣病」「給食で健康を支えられている子どもたち」などドキッとするタイトルが並んでいました。 各年令でそれぞれ成長期の子どもにとってなぜ「食」が大切なのか、食事のマナーも含め再度家庭と園で考えてみませんか。 |
|
先日、矢島前園長をおくる会が行われ、多数の方々が集まってくださいました。参加された在園児や現父母の皆さん、ありがとうございます。卒園児や先輩父母、旧職員の皆さんのなつかしい顔が会場を埋めつくし、なかでも卒園児たちの成長した姿に驚きと喜びを感じました。 子どもも大人も、それぞれの胸に「ゆりかごの思い出」がたくさん詰まっているようで、ゆりかご時代一緒に過ごした仲間とは、卒園以来ずーっと会っていなくてもすぐに語り合えたようでした。 *** 今月23名の新入園児を迎え、新年度がスタートしました。今後どんな友だちづくりをしていくのか、とても楽しみです。 |