1998年度 1999年度 2000年度 2001年度 2002年度

ゆりかご 給食だよりから

今月のミニ知識など

2000/4月のミニ知識
・2000年度栄養給与目標量
2000/5月のミニ知識
・よくかむ習慣を
2000/6月のミニ知識
・虫歯を防ぐおやつの与え方
2000/7月のミニ知識
・環境ホルモン、ダイオキシン汚染…日常生活で注意すること…
2000/8月のミニ知識
・夏の上手な水分補給法
2000/9月のミニ知識
・ こんな方は夏バテに要注意!
2000/10月のミニ知識
・ 根菜
2000/11月のミニ知識
・ 魚介類
2000/12月のミニ知識
・ オカアサンヤスメ、ハハキトク!?
2001/1月のミニ知識
・ 21世紀がスタートしました
2001/2月のミニ知識
・ 風邪に負けない体力づくり
2001/3月のミニ知識
・ ぞう組さん、そつえんおめでとう v(^_^)/

 

2000/4月のミニ知識
 2000年度 栄養給与目標量
  エネルギー タンパク質 脂肪 カルシウム ビタミンA ビタミンB1 ビタミンB2 ビタミンC
3歳未満児
550
17.5
15.5〜18.5
250
3.5
500
0.25
0.30
23
3歳以上児
560
18.0
15.6〜18.8
250
3.2
500
0.24
0.40
20
 
Kcal
g
g
mg
mg
I.U
mg
mg
mg
 食の欧米化が言われて久しい現在ですが、生活習慣病の予防からも今、和食が見直されています。
 焼き魚に、煮物に、おひたし、酢の物、昔ながらの献立の多い給食ですが、始めはなかなか食べられなくても、お友だちや先生と毎日楽しく食事をすることのつみ重ねで、苦手なものも少しずつ食べられるようになります。
 乳児期にたくさん経験した食べものはきっと好きになるはずです。おうちでも頑張ってみて下さい。


2000/5月のミニ知識
よくかむ習慣を

札幌市統一献立“食のウォッチング”より

 かむ能力は、生まれつきのものではなく、子どもが学習することでみについていきます。

 しかし、子どもたちには柔らかい食品(カレー、ハンバーグ、スパゲティ、シチューなど)を好む傾向がみられ、これらの食品の特徴は、かみごたえの少なさがあげられます。 成長期の場合、よくかまないことは、あごや筋肉の発達に影響を与え、歯並びの悪さにつながる可能性があります。(※かむことと歯並びの関係については諸説あるようですが)

 歯並びが悪いと食べカスが歯につきやすく、虫歯、歯肉炎などを引き起こしやすくなります。逆によくかむことにより唾液が多く分泌され、この中には歯を高く丈夫にし、酸に対する抵抗力を高めるたんぱく質が含まれています。その他、よくかむことの効用として「肥満予防」「消化機能を助ける」「脳の機能の活性化」があげられます。

 ただし、「よくかみなさい!」と押しつけるより、食べ物をじっくり味わって楽しく食事することで、自然と身につけていくことが大切です。



2000/6月のミニ知識

虫歯を防ぐおやつの与え方

食べもの文化6月号より

 子どもにとっておやつは、エネルギーの補給と楽しみのひとつとして必要ですが、お菓子や甘いものを食べても虫歯にならないためにはどんな食べ方をしたらよいのでしょうか。

 虫歯の原因は砂糖を含む粘着性の強い菓子類を繰り返しよく食べることであり、甘味製品を食事としてとるより間食してとるほうがリスクは高いといえます。

 虫歯予防は、食事やおやつの時間を決め、規則正しい生活を身につけることから始まります。

 戸外で、よく遊んでエネルギーを消費するとおのずと食事がおいしく食べられます。

 おやつも心の豊かさを育て、精神的な安定を与えるものとしてコミュニケーションの手段として重要な食べものと考えればむやみやたらに袋菓子や清涼飲料水を欲しがるだけ与えることはしないでしょう。

 口腔の健康を維持する食べものは、すなわち体全体を健康にする食べものです。

 全ての栄養素を含み、歯の自浄作用を促し、そしゃく力を増進させる食べものとは、特別に用意されたものではなく、日本人が昔から食べ続けてきた和食だということを再認識していただきたいと思います。

<栄養士から>あたたかい日が続いています。子どもたちも元気に外で遊んでいますよ。天気のよい日は保育園の中はからっぽになり、給食を作る音だけがひびいています。たくさん遊んでたくさん食べてくれうろとうれしいですね。


2000/7月のミニ知識
◆ 環境ホルモン、ダイオキシン汚染 ・・・・日常生活で注意すること・・・・
  • 脂肪をあまりとらない−環境ホルモンは分解されにくく、動物の脂肪に吸収され蓄 積されるものがあります。肉や魚の脂肪は食べないだけでなく、自分の体にも余分な脂肪をつけな いほうが安心!
  • プラスチック製品よりもガラス製品・木製品を使う−食品はラップしたままレンジ にかけない。
  • 缶入り飲料をあまり飲まない−缶詰の内側はプラスチックでコーテイングしてあり ます。
  • 農薬や殺虫剤に注意する−低農薬や無農薬で作った米や野菜を選びましょう。
  • 都市や工業地帯・河口に近いところでとれた沿岸魚介はなるべく避けましょう。
  • 有毒物質の蓄積しやすい動物の内蔵は控えましょう。
  • 多くの肉にダイオキシン汚染とホルモン剤使用の不安があります−脂肪の多い肉や レバーなどは控え目に、また飼料や薬物投与を表示したものを選びましょう。
  • 日本型食生活のすすめ−食物繊維や葉緑素にダイオキシン類排出効果があります。
  • なるべくゴミを出さない生活を心がけましょう−ゴミを燃やすことでダイオキシン が発生します。


2000/8月のミニ知識
◆夏の上手な水分補給法◆

私たちの体は外気温が高くなっても、体温が一定に保たれるようにつくられていますが 、その機能のひとつに汗をかくことがあります。

ヒトは、一日に約2500mlの水分を補給 しなければならないのですが、このうち食事以外の飲み物として補う必要があるのは、一日約1200ml程になります。

水分が不足すると、のどの渇きで気付たり、尿量の低下、 濃い色の尿で分かることもあります。脱水症状がひどくなると血圧の低下や意識障害をおこしたり、お年寄りでは脳血栓・心筋梗塞という心配もあります。

夏の外出には家を出る前にコップ一杯くらいの水を飲んでいくか、水筒を持って出かけ途中で休憩がてら水分を補給するようにしましょう。

あくまでも水分の補給が目的ですので、エネルギー のない水や麦茶・お茶が適しています。



2000/9月のミニ知識
◆ 夏バテを予防するには ◆

  こんな方は夏バテに要注意!

  1. 夏の食事はあっさりしたもので済ませている
  2. 朝食は抜くことが多い
  3. 野菜はきらいである
  4. 冷たい清涼飲料水をよく飲む
  5. 仕事などで夜遅くなることが多く 睡眠時間も不規則
  6. 汗をかく運動をする機会がほとんどない
  7. 夏の入浴はシャワーのみである
  8. 夏でもスーツ・ネクタイを着用している
  9. 冷房がよく効いているところにいることが多い

暑い時には、食事はさっぱりしたものにかたよりがちです。それが続くと、タンパク質・ミネラル・ビタミンなどが不足してきます。

冷たい飲料をたくさん飲むことと重なって、栄養不足、スタミナ不足ななります。こうして夏バテになります。

だからといって今度は、脂っこいこってりしたものを急に食べても、弱った胃腸に良いわけはありません。

これを食べれば夏バテにならない、と言ったものはありません。特定の食品にかたよることなく、いろいろな種類のものを食べることが大切です。

また、今が旬の夏野菜は体を冷やす効果があります。特に生で食べると、熱を取る効果が高まります。上手に利用しましょう。

<食べ物文化 9月号より>



2000/10月のミニ知識
根菜

 秋は自然の恵や大地を糧として成育した根菜類・木の実・果物が実り、食卓に季節感 を呼び覚ましてくれます。根菜には体を温め、さらに、体内に発生した活性酸素をする 力が備わっています。

 煮物・炒め煮・酢の物・ゴマ和え・クルミ和えなど自然の食材の 持ち味を活かした薄味の料理をこころがけましょう。

◇ごぼうのアクはポリフェノール◇
 ごぼうのアクは悪玉の活性酸素の働きを抑えるポリフェノールが主体です。皮の部分に多いので、皮はむかず、たわしで洗いあまり水にさらさなくても良いでしょう。

◇ごぼうの上手な保存法◇
 放置しておくとスがはいるので、泥付きは新聞紙にくるみ冷暗所へ。洗いごぼうは、日持ちがしないのでポリ袋に包んで冷蔵庫へ。2〜 3日で使いきりましょう。

*ごぼうの泥は天然の保湿剤。泥付きの方が風味があり保存がききます。


◇大根の葉は落として保存◇
 葉を付けたままにしておくと、スがはいります。葉はすぐ落としさっと塩ゆでし刻 んで冷凍しておくと色々使えて便利。

<食べもの通信10月号より>



2000/11月のミニ知識
魚介類

私たちの生活に欠かすことのできない魚介類が、今、資源の面から量的にも、環境汚染 など安全性の面からも、大変心配な状況になっているようです。その背景には、干潟の 埋め立て、産業・生活廃水の汚染による、漁場環境の悪化・乱獲などの要因があげられ ます。

厚生省の調査では、日本人の場合、魚介類からのダイオキシン摂取は食品全体の 42〜59%を占めています。魚は私たちの日本型食生活を支え、良質なタンパク質やカル シウム・脂質の宝庫でもあります。そこで、極力ダイオキシン類を体内に入れない魚の 食べ方を工夫しましょう。

魚介類の中でも、ダイオキシン類の汚染度が高いのは、サッパ(ママカリ)・イシモチ ・コノシロなどの沿岸魚とハマチなど養殖魚で、逆にマグロ・ホッケなどの回遊魚と輸 入魚はダイオキシン類の含有量が少ないという結果がありました。又、ダイオキシン類は 脂溶性のため、脂肪分の少ない白身魚やイカ・タコ・カニ・エビなども比較的汚染され ていないようです。その他、脂の多いサバやイワシは水揚げ場所を確認し、例えば、北 海道や日本海沿岸などのものを選ぶと安心です。ダイオキシン類は内蔵や脂肪の多い部 分に蓄積されます。(私たちの体の中にも)魚は、脂肪分を落とす焼き方をしたり、内 蔵は食べないようにするなどし、さらに、日常の食生活の中で葉緑素の多い食物繊維を 多く含む食品を積極的に取り入れ、ダイオキシン類の体内蓄積を減らしましょう。

<食べ物通信11月号より>

<栄養士から>秋の行事をしめくくるいも煮会も、ポカポカ陽気の中でたくさんのおいもを美味しく食べてくれた子どもたちです。この日は主食がおいもです。全部で20Kgの大量のじゃがいもと12本の大きなサツマイモをみごとに食べました。だいたい。テニスボール位の大きさのおいもを一個ずつ食べたことになります。
おいものビタミンCは、加熱による損失も少なくせんいも豊富です。 ご家庭でも「おいもの日」はいかがですか?


2000/12月のミニ知識

◆オカアサンヤスメ、ハハキトク!?◆

今から20年前、子どもたちの食生活の危機を言い当てる言葉に「オカアサンヤスメ、 ハハキトク」というのがあったのを知っていますか?

20年前、この様なメニューを 好んだ子どもは成人して、子育ての真っ最中。 かって自分が好きであった食べ物が食卓 を賑わしていることも多いのではないでしょうか?

この様な食事は和食に比べ食物繊維 が少なく、よく噛まなくても食べられ、動物性脂肪やカロリーが多く、インスタント食 品やはん既製品を使って作られたり、箸を使わずに食べられたりと、色々気になること が多くあります。

子供達の嗜好にあわせるだけでなく、昔から食べられてきた食べ物を 伝えていくことも大切だと思います。和食を見直してみませんか?

・・・オムレツ

・・・カレーライス

・・・アイスクリーム

サン・・サンドイッチ

・・・やきそば・やきめし

・・・スパゲテイ

・・・めだまやき

・・・ハンバーグ

・・・ハムエッグ

・・・ギョウザ

・・・トースト

・・・クリームスープ



2001/1月のミニ知識

 20世紀後半の約50年の間に、日本の食生活は大きく変わりました。 飢餓から飽食へ、和食から洋食へ、伝統食からインスタント食品・ファストフードへ、 速くて安くてそこそこの味をいつでも求めることができる便利さの中で、私たちが見失 ってしまったものは数多くあるはずです。

 ますます慌ただしくなっていく現代人の生活の中で、「食を通じてゆとりのある暮らし を人間性をとりもどそう」とファストフードに対してスローフードの運動が起こってます。

 10年前イタリアで始まったこの運動は、今、ゆっくりと世界に広がりを見せてい ます。飽食と言われながらも6割もの食品を輸入に頼る食料政策。朝食は食べずに昼食 は10分という食習慣が定着している日本にこそ必要なスローフードなのかもしれません。

 21世紀は、命・環境・食文化・健康・地域農業がもっと大切にされるように、私たちも どうあるべきか、考えてみませんか。



2001/2月のミニ知識

◆カゼに負けない体力作り◆

<冬のからだ>

寒くなると体力も低下してビタミン不足で、風邪をひきやすくなりますが、しっかり体 の芯から暖まる食事(体に熱を蓄える食物)をとり、そして、ぐっすり眠って、よく遊 ぶことが大切です。

<カゼをひかないために>

カゼをひかないようにするためには、睡眠・栄養をしっかりとって、疲れないようにす ることです。栄養をしっかり体に取り入れるために、生活リズムを正し、3度の食事を きちんと取りましょう。

<カゼをひかない食事>

  1. タンパク質をとる・・・血や肉をつくり脂肪を燃えやすくして、体を温めます。
  2. 脂肪をとる・・・脂は少しでもカロリーをたくさん出すので、体が温まります。
  3. ビタミンCをとる・・・寒さに対する抵抗力を強くする働きがあります。
  4. ビタミンAをとる・・・喉の粘膜を丈夫にしてカゼをひきにくくします。

<カゼをひいてしまったら>

  • 水分の補給を充分に。
  • 熱にはビタミンC・B1が必要です。 (芋・豆腐・カボチャ・人参など)
  • 体を温める消化の良い食事ををとり、ぐっすり眠りましょう。
  • 油の多いもの・繊維の多いもの、塩分、果物(リンゴ以外)は、控えましょう。

*大根・カブ・ネギ・にんじんなど寒くなって味の良くなるものは、体を温める物が多 いので、積極的にとりましょう。キュウリ・トマト・ナスなどは、体を冷やしてしまい ます。



2001/3月のミニ知識

◆ぞう組さん、そつえんおめでとう v(^_^)/◆

みんな、給食の盛りつけや食事くばり、上手になったね。
お皿の片付けもときどきあわ てて”ガチャン”と大きな音を立ててびっくりしたけどやさしく片付けてくれたよね。
それから、ぞう組さんは作ることも上手でした。ホットケーキ・よもぎだんご・肉まん ・パン・焼きイモ・カレーライス・・・どれもみなおいしかったね。
みんなで作ると特別おいしくなるのはどうしてかしっている?それはみんなのがんばっ た心がひとつひとつにしみこんでとてもいい味になるからだよ。
どんな食事にも作った 人の心がはいっています。だから食べることは、心と心をつなぎます。
みんなでいっし ょに食べると、もっともっと心が広がっておいしく楽しくなるよ。これからも食べるこ と大好きでいてくださいね。
いっぱい食べてくれてありがとう。



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