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今月のミニ知識など
1998/4月のおしらせ ・アレルギー献立がかわりました> |
1998/5月のミニ知識 ・和風食材を生かして貧血予防を |
1998/6月のミニ知識 ・サルモネラによる食中毒が増えています |
1998/7月のミニ知識 ・リノール酸はからだによくない!! |
1998/8月のミニ知識 ・夏バテ予防には |
1998/9月のミニ知識 ・全道保育合研ありました |
1998/10月のミニ知識 ・カゼのひき始めにはカボチャが効果的 |
1998/11月のミニ知識 ・環境ホルモンとはどんなもの? |
1998/12月のミニ知識 ・環境ホルモンから身を守るための10ヵ条 |
1999/1月のミニ知識 ・体を温める食べもので冷え性を“撃退”させよう |
1999/2月のミニ知識 ・今年のカゼ・インフルエンザの傾向は・・ |
1999/3月のお知らせ ・学校給食のことも関心をもって見守ってあげて |
◆ 和風食材を生かして貧血予防を◆ 貧血,あるいは貧血予備軍が若い女性を中心に増えていると言われています。 貧血防止の食事には鉄分とともにタンパク質も不足しないようにすることが大事です。また鉄分の吸収をよくするためには,ビタミンCとヘモグロビンをつくるための銅が必要です。 肉類・魚介類・大豆製品,そして緑黄色野菜・海草類をバランスよく摂ることも貧血予防食生活のコツです。とくに,日本で伝統的に食べられてきたゴマ・ヒジキ・切り干し大根などは,これからも守りたい食材です。鉄分が多く含まれる食品の代表格のレバーはビタミンA,B2なども多く含む栄養価の高い食品ですが,有害物質がたまりやすく,コレステロールも多いのでほどほどにしましょう。 ●鉄分の多い食品
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◆ サルモネラによる食中毒が増えています◆ 米飯,みそ汁の伝統的な食事から,パン,肉類や酪農製品を大量に利用する食生活が定着しました。食品の流通が拡大し,輸入食品が増えたことも各種の感染症に大きく影響を与えています。 近年増えているサルモネラ食中毒は,以前のネズミチフス菌にかわり,ゲルトネル菌が主流になってきました。その原因食品は,鶏卵とその調理品がほとんどです。が,卵の汚染率は,約0.1%で,それほど高い率ではありません。しかし,外側はキレイな卵でも,中身にサルモネラが入り込んでいることがまれにあります。 サルモネラ食中毒:
<予防の要点> |
◆ リノール酸は体によくない!!◆ かって、不飽和脂肪酸、なかでもリノール酸はコレステロールを減らすといわれ、ベニバナ油などのリノール酸系のサラダ油が、大量に生産され消費されるようになりました。しかし、リノール酸が体によいというのも最近の科学では神話に過ぎなかったことが分ってきました。 リノール酸は、一時的にはコレステロール値を下げますが、それはほとんどが肝臓に貯まっている状態で、しばらくすると再び血中に出始めます。週単位ではなく、何十年という成人病予防の視点からはむしろリノール酸の消費量増加とともに、ガンや心臓病などが増えたという結果になりました。 リノール酸の摂取を減らし、動物性脂肪は肥満にならない程度に取り、食べるならα−リノレン酸がよいでしょう。
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◆ 全道保育合研がありました◆ 子どもの健康と食生活の分科会では,全道から,父母,保育者,栄養士,調理員が集まり,各地域の様々な実態や問題などが出されました。 特に,O-157 等の食中毒対策としては,各地域により違いがありました。子どもたちのクッキング保育(おだんご作りやホットケーキ作りなど)や,もちつきを止めて,バザーでの調理をせずにコンビニオニギリ等を売るだけだったり,おやつの果物は缶詰のみかんやパイン,ももだけ,木に実った桑の実も食べさせない等,そこまでしなくても…と思えるようなところもあって驚きました。 また,同じ厚生省の通達のもとで,各保健所,又は,保健所の職員一人一人で指導の内容が違っていることも疑問に思います。いずれにしても,私たちは,常に子どもたちをまん中にして,より良い方向を探りながら,共に育っていきたいと再確認しました。 |
◆ カゼのひき始めにはカボチャが効果的◆ カボチャがおいしい季節になりました。カボチャの黄色はカロチンで,体内でビタミンAにかわります。ビタミンAは粘膜を強化し,肌荒れやカゼを予防し,体に抵抗力をつける効果を持っています。また体を温める作用もあるので,昔は「カゼにはカボチャ」とまで言われていたそうです。 カゼ以外にも高血圧症,夜盲症,動脈硬化症にも効果があります。煮ても,炒めても,揚げても,和風でも,洋風でも,おやつでもいろいろな食べ方を試してみて下さい。 |
◆ 環境ホルモンとはどんなもの?◆ 私たち,人を含めた生き物が生きてゆくためには,生理機能のバランスが保たれていなければなりません。また,子孫を残していくために,ホルモンという物質が体内で作られ,分泌され,体がコントロールされています。その一連の作用を妨げる物質のことを環境ホルモン(外因性内分泌攪乱化学物質)といいます。環境中に放出されてホルモンのような作用を持つ化学物質のことです。 特に,今日問題になっているのは,ダイオキシンやPCB,有機塩素系殺虫剤,界面活性剤,抗酸化剤,乳化剤として用いられるノニルフェノール,ポリカーボネート容器の原材料であるビスフェノールA,プラスチックの可塑剤であるフタル酸エステル類などです。 これらの化学物質は,農薬,工場排水,生活排水,焼却場の排煙などの形で,環境中に放出されています。また,何種類かのプラスチック製品に含まれていて,なめたり,熱を加えると溶出します。これらの環境ホルモンは,体内に入ると,女性ホルモンと同じ働きをしてしまいます。また,男性ホルモンや甲状腺ホルモンの作用をする化学物質も検出されています。 これらの環境ホルモンの影響をより少なくするには,どうすればよいか,また,生活の中で何ができるのか,今度のアレルギーの会では,一緒に考えてみようと思っています。どうぞ参加してみてください。 |
◆ 環境ホルモンから身を守るための10ヵ条◆
〈食べ物文化11月号増刊より〉 |
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◆ 体を温める食べもので冷え性を“撃退”させよう◆ 私たちの体の体温を維持するための熱の40%は筋肉で生産されています。 東洋医学的には,冷え症には五つの原因が考えられます。 予防のためには,十分な睡眠や適度な運動をするなど規則正しい生活を送ることが基本ですが,体を温める食べものの組み合わせも重要なポイントです。
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◆ 今年のカゼ・インフルエンザの傾向は・・◆ 市内の小中学校で学級閉鎖する学校が増えています。昨年12月初旬,札幌市内で今シーズン初めてインフルエンザB型が検出され,その後中旬にはTA香港型(H3N2)が検出され今後流行が心配されます。 主な症状は
一般的な予防措置他
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4月の中旬を過ぎると新1年生も学校給食が始まります。楽しみですね。 札幌市には現在185名くらいの学校給食の栄養士がいます。月2回の献立作成委員会により,基準献立を作成し実施しているようです。1週間のうち2回はごはん,2回はパン,1回は麺で,ごはんのうち1回は学校の施設で炊くごはんですが,白いごはんだけはパンの業者に委託しているようそうです。 安全な材料で素材のもち味を生かせるようにと,スープ類は豚骨,煮干し,かつお節などでとり,コロッケ,ハンバーグなどは原料の配合を指定し,添加物を含まないものを札幌市独自で委託して,作ってもらっているそうです。 また,秋の一定期間は低農薬の玉ネギや果物を使用することができるそうです。ただ,大量調理のため,食物アレルギー児への配慮としては,除去のみで,お弁当持参の対応が多いようです。 4月からは一部の学校で調理業務の民間委託が始まります。 子どもたちのことを中心においた給食ができるだろうか!利益を得るために質が落ちることはないだろうか!心配なことはたくさんあります。 どうか今まで同様に,学校給食のことも関心をもって見守ってあげて下さい。 |
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